今日のお題「協会という組織についての個人的な考え」

当協会(愛称ニップロ)を設立したのが2010年4月。
NPO法人や社団法人、個人事業から株式会社まで、運営元はそれぞれですが
1つの「ノウハウ」に対して1つの協会というのが一般的。
例えば「あやとりの協会」であれば、あやとりに特化した技術の習得や資格取得、講師の育成を行なっている団体という感じです。
あるいは1つのテーマに沿って複数の講座を普及しているところもあります。
ニップロは「心身の健康」をテーマに、妊娠・出産・子育てに関する資格講座を2つ、食とスパイスに関する資格講座を2つの計4つの資格講座を開講しています。
巷で聞く「協会ビジネス」と呼ばれているものは、いわゆる「お家元制度」=弟子を育てて、門下生を増やせば、創設者は働かなくとも協会にお金が集まる。
このような仕組みを利用して「ビジネス」として協会を創設する方も多くいらっしゃいます。
また、「協会ビジネスは宗教と同じだ、騙されるもんか!」というようなことをおっしゃる方も時々いますし、収益を全く重視しない非営利目的の協会もたくさん存在します。
個人個人の受け止め方があるので、答えは一つではありません。
そんな現状を踏まえて「協会」という組織は、一体なんなのでしょうか?
前回のブログ「なぜ協会を設立しようと思ったのか」の中でも書きましたが、
私の場合は「大切な情報を普及することで救われる人がいる」という想いから、1人より2人、3人、10人と、広げる側の数が増えることで、より早く、より多くの方に必要な情報を正しく届けられる手段として「協会」が適しているという判断から設立しました。
「協会」という組織が認めている「講師」や「資格」があれば、その人の話しの内容に「一定基準をクリアした確かな知識と技術が約束されている」という前提でお話を聞いてくれる可能性が高まります。
その知識と技術を「保証する機関」が「協会」であり、協会発行の「資格認定書」=「学んだことの証明」を行なっている団体でもあり、証明書があることは受講した方にとってもメリット=武器になるでしょう。
このように、協会とは「必要な知識と技術」を標準化して世の中に普及しやすい形に工夫し、正しく伝えるためのカリキュラムを開発し、認定講師を育成し、その後のサポートを行う。
それが役割だと考えています。
これまでの協会運営の立場から見て、学んだことを証明してもらいたいという方は、やはり協会で学ぶことが多いようです。

協会や資格に頼らず個人で教室などを行なっている方は・・・?というと、その方もまた必要な知識と技術を世の中に普及している素晴らしい存在でしょう。
資格を取得しなくとも、独学で、あるいはお教室の個人の先生から習い、晴らしい技術を習得している方もたくさんいます。
協会で学ぶも、個人から学も、学ぶ喜びと幸せを感じられればどちらでも良いと私は考えています。
それでもどちらがいい悪いはなく「ここで学んでよかった」「この先生から学べてよかった」と生徒さんが心から思ってもらうことが大事で、その学びが「喜びに変わること」が最も大切だと思っています。
ニップロは、協会という組織でありながら、個人の教室の先生と生徒さんのような温かな学びの時間を過ごしていただけるハイブリットな協会を目指して、14年目も奮闘して参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
本日もお読みいただきありがとうございます。