代表ブログ〜愛づる心〜6

今日のお題「協会という組織についての個人的な考え」

ニップロのベビーマッサージ講師主催のランチ会の様子


当協会(愛称ニップロ)を設立したのが2010年4月。

NPO法人や社団法人、個人事業から株式会社まで、運営元はそれぞれですが
1つの「ノウハウ」に対して1つの協会というのが一般的。
例えば「あやとりの協会」であれば、あやとりに特化した技術の習得や資格取得、講師の育成を行なっている団体という感じです。
あるいは1つのテーマに沿って複数の講座を普及しているところもあります。
ニップロは「心身の健康」をテーマに、妊娠・出産・子育てに関する資格講座を2つ、食とスパイスに関する資格講座を2つの計4つの資格講座を開講しています。


巷で聞く「協会ビジネス」と呼ばれているものは、いわゆる「お家元制度」=弟子を育てて、門下生を増やせば、創設者は働かなくとも協会にお金が集まる。
このような仕組みを利用して「ビジネス」として協会を創設する方も多くいらっしゃいます。

また、「協会ビジネスは宗教と同じだ、騙されるもんか!」というようなことをおっしゃる方も時々いますし、収益を全く重視しない非営利目的の協会もたくさん存在します。

個人個人の受け止め方があるので、答えは一つではありません。




そんな現状を踏まえて「協会」という組織は、一体なんなのでしょうか?



前回のブログ「なぜ協会を設立しようと思ったのか」の中でも書きましたが、
私の場合は「大切な情報を普及することで救われる人がいる」という想いから、1人より2人、3人、10人と、広げる側の数が増えることで、より早く、より多くの方に必要な情報を正しく届けられる手段として「協会」が適しているという判断から設立しました。


「協会」という組織が認めている「講師」や「資格」があれば、その人の話しの内容に「一定基準をクリアした確かな知識と技術が約束されている」という前提でお話を聞いてくれる可能性が高まります。

その知識と技術を「保証する機関」が「協会」であり、協会発行の「資格認定書」=「学んだことの証明」を行なっている団体でもあり、証明書があることは受講した方にとってもメリット=武器になるでしょう。


このように、協会とは「必要な知識と技術」を標準化して世の中に普及しやすい形に工夫し、正しく伝えるためのカリキュラムを開発し、認定講師を育成し、その後のサポートを行う。
それが役割だと考えています。
これまでの協会運営の立場から見て、学んだことを証明してもらいたいという方は、やはり協会で学ぶことが多いようです。





協会や資格に頼らず個人で教室などを行なっている方は・・・?というと、その方もまた必要な知識と技術を世の中に普及している素晴らしい存在でしょう。
資格を取得しなくとも、独学で、あるいはお教室の個人の先生から習い、晴らしい技術を習得している方もたくさんいます。

協会で学ぶも、個人から学も、学ぶ喜びと幸せを感じられればどちらでも良いと私は考えています。
それでもどちらがいい悪いはなく「ここで学んでよかった」「この先生から学べてよかった」と生徒さんが心から思ってもらうことが大事で、その学びが「喜びに変わること」が最も大切だと思っています。


ニップロは、協会という組織でありながら、個人の教室の先生と生徒さんのような温かな学びの時間を過ごしていただけるハイブリットな協会を目指して、14年目も奮闘して参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。

本日もお読みいただきありがとうございます。


代表ブログ〜愛づる心〜5

本日のお題「なぜ協会を設立しようと思ったのか」後編

今日の記事は前編の続きです。
前編はこちらから読めますhttps://nippro.or.jp/?p=2352


前編より
現実は「女性は世の中が想像する以上に苦悩している」と思っています。
私もかつてはそうでした。と言うところからの続きです。

では【かつての私】とは?

今から20年以上も前。
24歳で母となり、当時子どもを育てる若い親として、妊娠・出産・子育て・健康的な食事や身体について、私はあまりにも無知でした。

また、より良い子育てや子どもの心を本質的に理解するのに役立つ情報や学びの機会にふれることもなく結婚し、妊娠・出産・子育ては日々「なぜ?どうして?どうしたらいいの?」という苦悩の日々でした。

インターネットもない時代。
情報を取りたくても当時は赤ちゃんを連れて図書館に行くことすら躊躇するくらい、世間の目は母子に冷たく、今で言う「赤ちゃんとママに優しい」と呼べる場所はまだあまりありませんでした。

結局日々の家事育児、今で言う「ワンオペ」に追われ、いつしか本を読みたいと言う気持ちすらどこかへやら。
いつか時間ができたら・・・でも実際にはそんな時間はやってきませんでした。


そして、わが子が3歳になった頃、再び子育てに関して学ぶ意欲が強烈に湧いてきました。
理屈抜きで、居ても立っても居られない。まさにそんな内側からとてつもないエネルギーが今にも爆発しそうな感覚。

そして、図書館へ。
一般書コーナーではなく専門書コーナーへ。
借りられるだけ借りました。

読めば読むほど、妊娠してから今まで、子どもにとって、家族にとって、自分自身にとって、どれほど不利益なことをしてしまっていたか・・・そのことに気付いたときあまりにショックで、膝から崩れ落ちるような感覚になったこと、そしてとても怖くなったことを今でも鮮明に覚えています。

「なぜ今の今まで知らなかったのだろう、知らされてこなかったのだろう」


「こんな大事なことを知る機会がない世の中」を恨んだりもしました。
でもここで社会にいくら不満を言っても変わるまでには膨大な時間を要する。
しかも、「いつか変わる」それを待っている間に、子どもはどんどん成長する。

ならば、まずは「今からでもできることを知ろう」「より良い子育てを学ぼう」「心身を健やかに保つ食習慣を学ぼう」と、当時勤めていた調剤薬局のお給料とかき集めたお金で各分野の専門家の門を叩き、「誰に学ぶか」がとても需要だと思っていたので「本物の実践者」に会いに、長崎から東京や福岡へ何度も往復して学びました。

並行して、各分野のパイオニアや権威ある博士らの研究論文から多くのエビデンスを集めながら、
無我夢中で学びました。

その学びの数々は、私のこれまでの人生の中で最も好奇心をかき立て、
衝撃的で感動的であり、
地球上の全ての「生命」への敬意を深める貴重な貴重な経験でした。

それらの学びと、自分の経験、社会問題や女性の苦悩を笑顔のする方法が、一つの「線」として繋がった時、かつての私のように苦悩している女性を、赤ちゃんを、家族を心から笑顔にしたい。

私が身につけた本質的で普遍的な知識と、実践してきた経験、そこから学んだことを必要としている人がこの世の中に必ずいるはず!
と、個人で普及活動行い、その3年後、協会を設立することとなりました。

と言うことで、長くなりましたが「なぜ協会を設立したのか?」と言う原点を、本日は書かせていただきました。

お読みいただき、ありがとうございました。


代表ブログ〜愛づる心〜4

本日のお題「なぜ協会を設立したのか?」前編


「どうして協会を設立しようと思ったの?」
この質問が1番多いのでブログに書こうと思います。

一言で答えるならば「みんなに笑顔になってもらいたいから」

なんのひねりもなくありきたりですが、どんなにきれいな言葉を並べようとしても結局はこれに尽きるのです。
きっと、世の中にある多くの商品・サービスもここを目指しているのではないかなと思います。

もう少し掘り下げると、
「妊娠・出産・子育て・健康・美容という女性の課題を解決に導き、みんなに笑顔になってもらいたいから」

講座を受講していただいたり、お話しする機会がある方にはよくお伝えしているのですが

「女性が幸せだと世の中が幸せになる」と。

昨今、男性とか女性とかの「性別」に関してはっきりと性を区別した表現をすることに気を使わなくてはならない時代ひなりましたが、それでも「生命の母」は「女性」であり、新しい命を子宮の中で育み、出産することは自然の摂理です。

新たな生命を育む母親が幸福であること、それはお腹の中の赤ちゃんにとって最高の贈り物です。
また「お母さん」という呼び名のルーツを遡ると「カッカ」=「太陽」つまり、家の中の太陽であるという言葉から「かっか」「かか」「かかぁ」「かあさん」「お母さん」となったということです。
(諸説あると思います)

つまり、家の中に太陽があるように、明るく温かく、生命を育むことに必要不可欠な存在。
そういう意味でも、女性が「幸せで笑顔でいること」は、ただそれだけで周りを明るく、楽しく、嬉しくします。

しかし、現実は「女性は世の中が想像する以上に苦悩している」と思っています。
私もかつてはそうでした。


と言うことで、この後かつての私と、その後協会を設立するまでの経緯を後半の記事に書きたいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。